明日は良い日

毎日が日曜日……シンプルに晴耕雨読。

夫の病気のことを…。

「今日は口の調子が良いから焼肉に行こう、俺の奢りで!」
夫から誘いがあって、焼肉ランチとなりました。
18日のことです。


焼肉を食べに行かなくなった、いえ、行けなくなったのはいつからになるでしょう。
夫の、抗がん剤点滴の副作用による下顎腐骨が始まったのは昨年秋ごろです。
説明は受けていましたが、なんの根拠もなく「大丈夫」と二人とも思い込んでいました。


ところがその思い込みはあっさりと翻り、兆候が出始めると進行は早く、あれよあれよという間に強烈な痛みと右頬と顎にかけての腫れと膿が出るようになって、11月後半には口も僅かしか開かなくなってしまったのです。
しかも痛み止めが効かない…。
12月から年を改めた今年春頃までは、どんどん深まる症状と絶え間ない痛みに苦しめられっぱなしで「発狂しそうだった」と夫は言います。


2月、副作用があまりにも強いため抗がん剤点滴が中止となり、身体に負担の少ない初歩的な治療に切り替わりましたが、点滴をやめても、一度始まった下顎腐骨は治ることはなく、進行する人、進行しなくなる人など様々だと説明を受けました。
夫の場合「進行が続き、しかも進行速度が速い」と最悪で、今日に至っています。


しかし4月の終わりに緊急切開手術を受けたこと、化学療法点滴をやめたことで使えるようになった痛み止めが、5月の終わりごろから効果が出てきたことで、痛みはかなりコントロール出来るようになりました。
下顎腐骨は進んでいますが、週に1度の口腔外科通院治療で、昨年11月ころから始まった悲惨な状況に比べればかなり改善された日常となってきています。
口も一時に比べればばかなり開くようになり、時間をかければ食べられる物も増えてきました。


そして今日の「焼肉に行こう、俺の奢りで!」の言葉。
さっそく焼肉屋へ行きました。
大盤振る舞いで、ロース、カルビー、タンの「特上」を。
スープとトマトサラダも頼んで、テーブル上は豪華なこと。
上とはいえ、さすがに「タン」は無理でしたが、「旨い、旨い!」と久しぶりの焼肉に舌鼓をうつ姿は、本人も私もこれ以上はない嬉しさの極みでした。
この状況が続いてくれますようにと祈りながらの、幸せで美味しいランチでした。


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