明日は良い日

毎日が日曜日……シンプルに晴耕雨読。

思い出の虫干し「幸せList」

「R君を偲ぶ」にコメントを下さったGさんのお話の中に、「1日1つでも幸せを感じられたらいい、どんな小さな幸せでも」という言葉がありました。
それで思い出したのが、1998年にR君の手助けにより開設したホームページ「Happy Middle Age」の中にあった「幸せList」というコンテンツ。


幸せListを作ったきっかけは、「昨日よりも今日よりも」(バーバラ・アン・キッパー著、岡村孝子訳)という本との出合いで、バーバラさんが「幸せを感じた」ことをリストアップしたもの。
たいしたことじゃないかもしれない幸せも、数えているとそうじゃないことが「バネ」になってくるように思えて、私もバーバラさんを真似て、日々のなかに「幸せさがし」を始めたのでした。



「Happy Middle Age」は、私にとってサンクチュアリのような存在だったので、ブログに転換してからもネット上に残しておきましたが、プロバイダの事情で昨年2月に姿を消してしまいました。
思い出の虫干し「幸せList」…200ほどあったListの中から、幾つかを転載してみようと思います。


★★★★ 幸せList ★★★★

*畑を眺める。腕組して眺める。ただただ眺める
*隣家の犬が身体を摺り寄せる。その重み
*目覚ましを布団の中で抱え込み、あと5分を繰り返す
*偶然に浮かんだあの人の顔。好きだった、大大大好きだった。トキメキはないけれど、大大大好きだった想い出


*窓の向こうに広がる、雪の降らない土地に降った雪景色を見ながらソファーに寝転ぶ
*何年ぶりかで聴くレコードのノイズ
*助手席の居眠り
*お泊りの来客のためにアロマのフットライトのスイッチをONにする
*「可愛いな!」


*もしかしたら、会いたい人に会えるかもしれない予感
*雨降り、薄暗い部屋でCDのボリュームを上げて聴く
*デパートの陶器売り場をゆっくりと見て歩く
*広いグランドを横切る
*膨らんだつぼみ


*ご飯の炊き上がる湯気
*グラスを揺らして氷の音を聞く
*わが家が見える角
*満員電車にたった一つ空いていた席に座る
*2杯目のピーチフィズ


*プレゼントのリボンを慎重にほどく
*デスクに下を向けて置かれたメモ用紙
*小さい子にもらった「こんにちは!」の挨拶
*窓辺の席で国道をひっきりなしに走る車を見つめてる
*小さな鈴の音


*靴を磨き終える
*窓を大きく開け放ち、新年を招じ入れる
*ポットにお湯を入れて、果物をパックに詰めて、帽子を持って、迎えを待つ 
*恋人ではないけれど大好きな人のことを考えるコーヒータイム
*頬杖ついたら肌がしっとり。調子が良いみたい。女だもの、こんなときは嬉しい!


*向こうの山で、そこだけに当たる陽の光
*椅子の上に正座する
*思い切って買った高い化粧水をつける
*「おかか」の入ったお粥


そして、思い出の虫干しをしている今。

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