明日は良い日

毎日が日曜日……シンプルに晴耕雨読。

赤毛のアン


1908年に出版されたL.M.モンゴメリによる「赤毛のアン」は、ロングベストセラーとなって、今も世界中で愛されています。


手伝いの男の子が欲しいと孤児院に依頼したものの、どうした手違いか、マシュウとマリラのもとにやってきたのは、ヒョロヒョロと痩せたソバカスだらけの、燃えるような真っ赤な髪の女の子。しかも“ANN”ではなく、終わりにEのつく綴りの“ANNE”だと言い張る奇妙な子。
その少女を主人公に物語は続き、結婚し、母となり、末子のリラの青春時代までと、アンを取り巻く友人知人村人とのエピソードなども含めて、アンシリーズは全10巻にもなっています。


日本では村岡花子さんの訳(新潮文庫)で紹介され、小中学生から高齢者まで、多くの女性に今も愛されて続けています。
女性に限らず男性のファンも多いと聞いています。


私もファンの一人ですが、夢中になったのは20代前半と遅かったです。
アンの想像力につていけなかったのがその理由です。
17~18歳だった頃でしょうか、想像の世界を闊達に生きる少女が主人公なのに、想像力の欠片もない私は半分も読まないうちに挫折したのです。


そんな私だったけれど、“アン”の世界の虜になって50年超。
ずっと一緒にきました。
女・子供の読む夢物語だという人もいますが、苦事難事の時をどれほど助けてもらったことか。これみよがしにではなく、気づけば大きな力を貰っていたのが分かります。


1冊目の赤毛のアンは変色し、ページをしっかり開こうとすると、綴じた所が破れてしまうほど劣化してしまいました。
取り扱い最要注意です。
そのうえセピア色になったページは読み難く、文字もかなり小さくて、老眼鏡が必要となった今は読書を楽しむどころではありません。


そこで、そこで、です。
村岡花子さん訳のアンブックスは永久に不滅です。本箱の一等地に今までどおり。
ですが、そのとなりに若々しい感性の訳者による、文字も大きな赤毛のアンを、1冊ずつ並べて行こうかなと思い始めました。


思い始めたらなんだかワクワク、ソワソワ。
落ち着いて落ち着いて、慌てないで、自分……。




●村岡花子訳(新潮文庫)アンブックス全10巻


●篠崎書林 ニュー・モンゴメリ・ブックスのうち5巻


●アン関連の書籍・写真集


●月刊誌のアン特集


●一番大事にしている手作り絵本1~3
アンの物語に登場する料理やお菓子、キルト、洋服etc。イラストが美しい絵本。


●ぬり絵。もったいなくてまだ1色も手をつけられずにいます。


●赤毛のアン誕生100周年記念に出版された、アンがマシュウ・マリラの元へやってくるまでの話。(モンゴメリの遺族から依頼されたバッジ・ウィルソン著)


●モンゴメリ最後の本。
亡くなってから出版されました。訳者は村岡さんのお孫さんです。

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