明日は良い日

毎日が日曜日……シンプルに晴耕雨読。

はらはら…

先日、夫の退院が急に決まって病院に向かっているときのこと。
高速道路の側道である道の木々は、まだ9月の半ばというのにやや赤みが差し始めていて、
今年は秋の訪れが早いのかな、などと考えるともなしに考えながらハンドルを握っていたら、1枚もう1枚と、枯れ葉が2枚つづけて落ちてくるのが視界に入った。
は ら は ら、は ら は ら 、と。
数日間というもの長袖を着込む冷え込みだったが、その日は夏の暑さがぶり返していて、私も真夏と変わらない格好をしていたが、その様子は、訪れが早いどころかもう“秋”そのもので、急に涼しさを感じたりもした。


は ら は ら、は ら は ら ……
枯れ葉が1枚静かに落ちる様子を表す言葉に、これ以上はないな、といつも思う。
“ばさばさ”でもない、“がさがさ”とも違う。
もちろん“ひらひら”じゃないし、“ふわりふわり”では離れてしまう。


そういえばいつだったか新聞の数行の記事で「世界の言語のなかでも日本語には圧倒的に擬態語が多い」と知った。その記事に付随して五味太郎著「日本語擬態語辞典」が紹介されていたので購入したが、あまりにも日常的に使っているオノマトペばかりだったので、なんだかつまらないやとキャビネットにしまい込んだままにしていたんだっけ。
夜になって取り出してみた。
10数年ぶり(?)の「日本語擬態語辞典」は妙に面白い!



はらはら…①事のなりゆきを心配して、気遣う様子 ②花びら、涙などが少しずつ静かに落ちるさま。

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