明日は良い日

毎日が日曜日……シンプルに晴耕雨読。

春が来た、うきうき…

狭い狭い庭なのに、20年ほど前から、これでもかこれでもかと花の咲く木を植えてきた。極めつけは、花ではなく実をつける木・ブドウ。夫が欲しくて1mほどの苗木で購入したのだが、伸びること伸びること。枝蔓も次々と伸びたが、中心となる太い蔓の勢いは凄まじく、恐れをなして毎年毎年剪定した。それをしなかったら、小さい我が家3分の2周ぐらいはしたかもしれない。



ここ2~3年の間に、面倒を見きれなくなり始めたそれらの木々をかなり処分した。ハナカイドウ、ムクゲ、ハナモモ、イチイ、バラ2本、ノーゼンカズラ、ユキヤナギ。そして巨峰のぶどう棚。40年超の昔からあるツゲの生垣も思い切って枝葉を剪定したので、今の我が家は通りから丸見えだ。



もっとも、細長くこんもりしていた家横のブドウ棚を取り払ったことで、こちらからも通りの様子が良く見えるようになった。
田舎の細い通りだがそこそこ車も人も通るから、防犯のためにもそれでいいかなと思えるから。



木がなくなったぶん地表が寂しくなったので、草花を植えるようになり、まだ色とりどりとは言えないものの、少しずつ様々な色が付き始めたのが楽しい。
畑の半分をお花畑にしようという計画も進行中で、なにやらウキウキする、本格的な春の訪れだ。


25年繋がっています、私たち

先月28日、ネッ友のTちゃんが孫のI君を連れて、群馬の我が家まで遊びに来た。
Tちゃんは名古屋在住。首都圏に娘さん一家が住んでおり、そこへの訪問時を利用して、足を運んでくれたのだ。


思えばTちゃんと知り合って25年ほど。どういう経緯で出会ったか、二人とも覚えていない。
彼女は私より13歳年下だから(今回知った)、出会ったときは38歳だったことになる。
今日までに会ったのは2回。
最初は京都で開催のオフ会参加の途中、名古屋で下車して。
Tちゃんは小学生のHちゃんSちゃん二人の娘ちゃんを連れてやってきた。2回目は東京で。上野公園辺りを散策し、芸大内のレストランで食事をした記憶がある。HちゃんSちゃんはママになっていて、I君はSちゃんの長男。




とにかくアクティブでエキサイティングで、様々に才能あふれるTちゃんと、23年前には群馬の片田舎に越して来たばかりか、ブログ以外はネット遊びもほとんどやらなくなった、おばあちゃんの域に入り込んだ私とが、交流が途切れることなく25年も繋がってきたなんて、なんとも不思議。


駅前で「いらっしゃい!」と顔を合わせた瞬間、昨日も一昨日もずっとずっと傍にいたような感覚だったのは、なんなんだろう。
ファミレスで食事を摂ってから我が家へ。


小学1年生の男の子を相手にするのはかなり不安だったが、I君の人懐っこさもあり、いつもやってくる我が家の女の子孫と何ら変わらない気安さ。「ごっこ遊び」が「メンコ遊び」になったのにはすこし面くらったが……。




4時間ほど一緒に過ごし、駅前でバイバイと見送って驚いたのは、ほとんど疲れていなかったこと(2日後に肩や腕の筋肉痛はやってきた)。私って人と会うとすごく緊張して疲れちゃう性格なのだ。
繰り返すけれど、Tちゃんと私の関係、なんとも不思議、なんなんだろう、これって。
多分「相性が良い」のだろうが、やっぱりTちゃんのめちゃめちゃの明るさ、人柄なんだろうな。


Tちゃん、あなたに出会えて良かった。そんなに間を置かずまた会えそうな気がするんだけど?


  ←25年前にTちゃんが作ってくれた、私のHPのバナー。

「私の本棚」新刊

「私の本棚」に加わった新刊。
あらすじは表紙カバー裏面より。
本を購入するとき、この大雑把に書かれたあらすじを読んで選ぶことが多い。


「80歳。いよいよこれから私の人生」 すばる舎 多良久美子 


やるべきことはもうやった。あとは1日1日を大いに楽しむのみ!
息子は最重度知的障がい、娘は早逝…
頼れる子や孫のいる「安泰な老後」ではないけれど、「明日の用事」を考えて前向きな気分で眠りにつく
料理、手仕事、インテリア…「家時間」を充実させて、社協という心強い存在。福祉の知識で老後不安は消える (帯より)
読み終わって★★★★



ブログ村の人気ブロガーであるショコラさん、茶々さんの著書は購入、読ませていただいたが、こういう類の本を購入することは、いままでほとんどなかった。
ではなぜ?
アマゾンから紹介メールが届いて、ちょこちょこと見て、どうしたことか買ってしまった。
表紙の多良久美子さんの笑顔?
年齢から受ける安心感?
分からないけれど、ポチッとしてしまいした。


「むかえびと」 実業之日本社文庫 藤岡陽子


小さく、か弱い命を守るため奔走する助産師(むかえびと)たちを描く。
有田美歩はキャリア6年目の助産師。勤務先の産婦人科病院は経営方針にやや問題を抱えているが、この仕事に誇りを持つ先輩や同僚、腕利き医師の存在に支えられ、命に寄り添う仕事に臨んでいる。飛び込み出産、新生児連れ去り、産婦の緊急搬送……一分一秒を争う命の現場で働く「むかえびと」の姿をリアルに描く渾身の医療小説。闇から届く命 改題。
(表紙カバーより)
読み終わって★★★★




この本を読み終わった日2024.2.17の新聞33面には、鬼畜同然、いやそれ以下の幼い子に対する虐待記事が。入力しているだけで吐き気がして、息が苦しくなった。
※青森5歳死亡 冷水「しつけの一環」同居男逮供述 日常的に虐待か
※大阪2歳放置死 祖母に実刑判決 内縁男(逮捕済)と共謀。板囲いの中に閉じ込め水、食事与えず日常的に虐待。
※東京台東区 4歳娘殺害 体調異変後床に放置か 母親説明 「そのままにした」 4歳の娘に向精神薬、不凍液などにつかうエチレングリコールを摂取させて殺害したとして両親逮捕。



「波風」 光文社 藤岡陽子


友人の美樹から「一生に一度きり」と頼まれ、朋子はある旅に付き添うことに。お互い看護師、三十代半ば。美樹が旅先で打ち明けた、この先後悔しないための決断とは?(表題作) 母親の再婚によって居場所を失った姉弟。二人を引き取ったのは動物園の飼育員のマア子おばさんだった。(「月夜のディナー」) 波乱含みの風が問う家族、夫婦、友情の形。爽やかに心揺さぶる7編。(カバーより)
読み終わって★★★★★




「食っちゃ 寝て 書いて」 KADOKAWA 小野寺文宜


「食う」「寝る」と、もうひとつ大切なこと。
年齢的にも仕事的にも後がない作家の横尾成吾。書くことを何よりも優先して生きてきたが、友人・弓子の思わぬ告白もあり、今後の自分の身の振り方を考えはじめる。一方、横尾の担当編集・井草菜種は、これまでヒット作を出したことがなく、焦燥感が募るばかり。やがて菜種は、自身同様に停滞中の横尾と本気で向き合い始める――。先の見えない時代に自分を信じて歩む、売れない作家と編集者。二人の人生が優しく迫る、再生の物語。
(カバーより)
読み終わって★★★



主人公の売れない作家・横尾誠吾に対して既視感が。
で、分かった。大好きな小野寺さんのシリーズ「みつばの郵便屋さん」の登場人物で、主人公の恋人と同じアパートに住む作家さんだ。


時々、絵本が欲しくなる。
そんな時は「年金だけ暮らしだから」などという言い訳もどこかに吹き飛んで、買うまで気が済まなくて…。


「あなたがいてくれたから」
 コビ・ヤマダ 高橋久美子 パイインターナショナル
一緒に笑い、泣き、励ましてくれたあなたがいなければ、きっと今の私はいなかったでしょう。
私を私にしてくれたあなたに、この本を贈ります。
あなたが開いてくれた世界と、それぞれの未来に愛と感謝を込めて。(カバーより)





「わすれられないおくりもの」 スーザン・バーレイ 小川仁央訳
スーザン・バーレイの手になるこの感動的な絵本は、友人どうしのあり方や、たがいに、心や技を伝えあっていくことの大切さ、ひいては、人間の生き方をも、静かに語りかけています。(カバーより)




「二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ」 創元文芸文庫 古内一絵


新元号が発表された2019年4月。老舗映画会社・銀都活劇のDVD宣伝チームで働く砂原江見は岐路に立っていた。長く務めた勤務先が、映像配信会社に買収されることが決まったのだ。江見の部署も部下たちも、この先どうなるかわからない。社名が消えるまでに、私たちはどんな仕事がしたいだろうか…自分の働き方を決めるのは自分だけ。すべての大人にエールをおくる傑作小説。(カバーより)


大好きな作家・古内一絵の本。
実は、買ったは良いけれど字が小さくて、老眼にはあまりにも酷で、僅か数ページで挫折。ただいま積ん読状態中。

寂しいなぁ~!

親しくしているご近所さんお二人はどちらも7~8歳年下で、とてもアクティブで気遣いのある方々。そもそも親しくなったのは夫が居なくなってからで、何気なく気にして下さっていたから。



B子さん夫妻は両親を見送ってから、年に2回ほどキャンピングカーで長期旅行に出かける。そしてたった今、四国方面へ3週間の予定で出発した。
A子さん夫婦はお母さんを長い間介護していたが、ようやく老人施設に受け入れてもらって一息ついたところで、B子さん夫婦に影響されたご主人の提案で大きな車を購入、車内を改装してただいま1週間の旅行中。



20年ほど前からだろうか、夫が生存中は我々も主に車中泊、テント泊、たまに旅館泊で出かけたものだ。「白地図を塗り潰していこうぜ」などと、夫は張り切っていた。
九州半分、富士山周辺、北海道ほんのちょっと、そして首都から上の青森まではほぼ塗りつぶしたところで終止符となってしまったが…。
キャンピングカーでも大きな車でもなく、夫婦二人が手足を伸ばしてゆっくり眠れる普段使いの乗用車だったが、それで十分だった。
安全のためキャンプ場泊が多く、テントを張り、炊事用具をセットしてのんびり過ごすのが二人とも好きで、そのテントをベース地にして山登りも楽しんだし、出発前にテーマを決めて向かうことも多かった。
富士山方面に行った時のテーマは「日がな富士山を眺める」で、飽きもせず、ただただ富士山を眺めて過ごしたものだ。



でも、もうそんな日は来ないのか。
寂しいなぁ!
会いたいなぁ!
どこにも行かなくていいから、帰って来てくれないかなあ!




A子さん、B子さんが留守のせいだろうか、今日の私はやたら寂しい。
夕方になれば義理の息子一家5人がやってくるというのに。
寂しいなんて言ってる場合じゃないのに。

花苗定植したのに、無情な!


暖かかった数日前、発砲スチロールにバラ蒔きしてから、ポットに移植して育てていた花苗を、もう大丈夫と判断し、そこそこ大きくなってきたゴデチア(いろまつよい)、キンセンカを各20本ずつ畑に定植した。
な・の・に……作業途中から空模様が変になり、植え終わった頃には冷え込みと風と小雨が。そして、ほとんど雪など降らないはずの当地に降雪予報まで出た。


↑ キンセンカ  ↓ ゴデチア



どうして? 
いったい今年はどうなっちゃってるの?


花を種から育てるのは初めてなので、昨年11月頃に種蒔きしてから、大事に大事に面倒を見てきた苗。よく分からないけれど、雨はともかく雪はまずいだろう。まだまだ細い茎が折れたり、凍ってしまったら一大事。
小雨がふりだした中、慌てて寒冷紗でトンネル掛けをした。


↑ キンセンカ  ↓ ゴデチア  元気に咲いてくれたらこんな感じになるはず



夜11時頃、予報通り降り出した雪が、窓から覗くとすでに辺りを白く覆っていた
再び、どうして? いったい今年はどうなっちゃってるの?
でも、とりあえずは寒冷紗をかけておいて良かった。ホッとした。


それから5日目。ゴデチアもキンセンカも元気にしている。もちろん、トンネル掛けはそのままだ。
さらに、庭のあちこちにこぼれ種から発芽している夥しい数のスノーポールを、畑の2ヶ所に移植。
鉢やプランターに移植して既に咲き始めているスノーポール。まだまだ発芽がひっきりなしで、嬉しいけれど困ってもいる。もう少ししたら、畑の数ヵ所に丸い塊り風に移植しようと思うけれど。