明日は良い日

毎日が日曜日……シンプルに晴耕雨読。

この地の人となる

予定より早めの10時前に駅に着いてしまったが、本でも読んで過ごせばいい…と切符を買いホームに行った。
2~3人が電車待ちをしていたが、ふと見た電光掲示が次の電車は10時54分と表示されている。
嘘でしょ、次は22分、その次が36分のはず。
改札口に貼り紙もなかったし、アナウンスもない、どういうこと?
よく分からないが、電光掲示が間違っているのだろうとベンチに座り、本を取り出そうとしたとき、昨夜の地震の影響で折り返し運転となっており、次の電車は10時54分ごろだというアナウンスが。
え、え、1時間後?


11時予約の眼科受診。夫の通院や体調を見極めながらの治療なので、どうしても今日受診したい。1時間待つことにした。
本を読む気も失せてぼうーーっとしていると、60歳位のオシャレな感じの女性が「T駅にいかれるんですか?」と話しかけてきた。はいと答えると「タクシーの相乗りでT駅まで行きませんか?」とのこと。
用意周到に、駅員さんに切符払い戻しの確認もしてきたといい、もうお一人が外でまっていると言う。喜んで仲間入りさせてもらった。
一緒にタクシー乗り場に行きよろしくの挨拶をしたものの、なかなかタクシーが来ない。駅前広場の向こうに見えるタクシー会社に3人で走ったが、1台もいない。
また駅のタクシー乗り場に引き返すと、同じような年代の女性がスマホで何やら話していた。その女性が話し終えると、すかさず外で待っていた女性がタクシー相乗りを誘い、相乗り仲間は4人になった。


けっきょく予定の時間に間に合ったのは私だけで、他の3人はタクシーに乗っている最中に遅刻確実になってしまい、外で待っていた方など2000円のキャンセル料が必要になるかもと嘆いていた。


割り勘で一人1000円で済んだこの出来事。
閉鎖的で余所者をなかなか受け入れない町だとずっとおもってきたこの町で、まさかこんな経験ができるとは思っていなかったから、じわじわと嬉しさがこみあげてきて、娘や友人にラインで報告してしまったほど。
越してきてもうすぐ20年ほどになるが、私も地元民の顔になってきたのかな?


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