明日は良い日

毎日が日曜日……シンプルに晴耕雨読。

茶介と小茶介

東京・下町からこの地に越してきて年が明けると20年になる。
上野駅から1時間40分、かなり田舎だ。
でも最寄り駅からタクシーで1メーター、歩いて16~17分というところだから、田舎ではあるけれど、過疎地というほどでもない。現役時代は電車を2回乗り換えて通勤していたし…。
ドアtoドアで片道2時間半も、慣れてしまえば大して苦でもなかった。


そんな長距離通勤を経て退職、毎日が日曜日になったとき、犬が欲しいと思った。
しかし誰もが反対。
今のワンコたちは長生きするから、年齢的に無理、散歩など面倒みられなくなったら可哀そうでしょ、とか、留守にするときどうするの、とか…。
その頃はけっこうな頻度で山登りやキャンプに出掛けていたから、忠告には「確かにね」とうなづくしかなかった。


そこでやってきたのが❝茶介❞。
光に反応して吠える子だから、犬好きの人は「おぅ、よしよし…いい子だね」と撫ぜようとする。
そして「えっ?」と一言、と同時に伸ばした手が止まる。
「うん?」と二言目のあと「本物じゃないのか~」とがっかりする。


茶介が来てから何年になるんだろう、10年? 11年? 12年?
一時期は100均で集めた小茶介たちが何匹もいた。
東京からやってきた友人が「節操がないのね、みんな親の違うチビたちじゃないの」と、大笑いしていたっけ。

今は❝元祖・小茶介❞1匹になってしまったが、玄関だったり、デッキだったり、居間だったり、我が家のあちこちで茶介、小茶介2匹は常に仲良く一緒にいる。
時々、近所のちびちゃん姉妹が「チャスケぇ~、コチャスケぇ~」とからかいにやってきては「変な名前ぇ~、おばちゃん、違う名前にしようよぅ!」といいながら、硬い硬い茶介、小茶介を抱っこしている。

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