昨夜の食事時、固形物を噛んだガリッという嫌な音と衝撃にビックリして取り出すと、銀色のギザギザとした薄い歯のかぶせ物だった。

今日午後に予約が取れて治療してもらえたが、詰め物を剝がしたら虫歯が深い場所まで進行しているのが分かり、レントゲン、麻酔をかけて、と何年振りかのちょっと大変な治療になってしまった。
しばらく通うことになりそうで、とりあえず3回分の予約をして帰宅したが、口の左側は麻酔のため夕方まで麻痺が残ったものの、治療自体は痛くも痒くもなかった。

凄いな、この頃の歯の治療って。
感動！！
初めて歯医者さんへ行ったのはもう50年も前になるが、痛みと恐怖で貧血となり、歯医者さんが「看護婦さん、ちょっとこの人をそっちの椅子に移して」と言った時、何が何だか分からないけれど起き上がろうとしたら身体にぜんぜん力が入らず、看護婦さん二人に治療台から長椅子へと移された。
翌日、生後3～4ヵ月だった娘をつれて治療に行ったら「あなた、お母さんだったの？　お母さんが歯医者が怖くて貧血起こしてたらダメでしょ、しっかりしなさい」と喝を入れられて、初めて昨日身体の自由が利かなくなったのは貧血だったと知った。
その後も、続けて２ヵ所の歯医者でとんでもない痛みを体験してからは、もう歯医者さん怖い、歯医者さん嫌いしか心になく、歯医者を頑なに避けてきた。

それが災いした。
ある朝いきなり口が開かなくなってしまったのだ。
20年前にこの地に越してきたすぐのことで、トラウマ云々などと言っている場合じゃなくなり、家から一番近い、今日治療してもらったM歯科に飛び込んだ。

M歯科で診てもらうようになってから、治療に行く前の痛みはあっても、治療中の痛みはほとんど経験していない。
3～4ヵ月に1度の定期チェックもまめに通い、今では治療台に座っても平常心でいられる。
担当のK子先生が、可愛い系の美人なのも良い。