夫に病気が見つかってからは、おそらく二人揃っては行っていないはずで、何年振りか分からないほど久しぶりに、映画に行ってきました。
何十年か前、トム・クルーズ主演で大・大ヒットした映画「トップガン」。
その〇〇年後の今、つまり年齢を重ねてしっかりおじさんになった主人公（トム・クルーズの）の、再びの活躍を追った「トップガン　マーヴェリック」です。

戦闘機の轟音と、足元から突き上げてくる重低音、ビート。
交錯する大音量のオープニング曲と画面のフラッシュバック…凄かったなぁ！

身体が一気に熱くなり、テンションが上がりました。
そこに身を置く快感。
50代半ばまでは、こんなふうに爆音ともいえるようなコンサートに頻繁に行っていましたから、リズムを伴って溢れ出る音に、20年も前の体感が呼び戻されたようでした。

映画そのものには特に興味はなかったのですが、飛行機大好き、特に戦闘機好きの夫が、前々から映画が完成したら行きたいと言っていましたし、公開されるや、飛行機大好き仲間内でも話題もちきりのようで、「行きたい」と何度も口にしていました。
正直なところ、往復の時間と2時間超の上映時間に不安があり、一人では行かせられません。
闘病のため、ほとんどの楽しみを手放さざるを得なくなっている今、せめてそれくらいは叶えてあげたくて、比較的体調が良さそうな一昨日、準備万端ととのえ行ったのでした。

映画は単純に楽しめました。
面白かったです。
夫も「なんだかすごく元気になった気がする」と顔を上気させていて、二人とも「脱日常感」半端なく、「楽しかったね」「面白かったね」「良かったね」と何度も繰り返しては感想を言い合いました。
喜ぶ姿がなによりも嬉しくて、私もテンション上がりっぱなしだったのは言うまでもありません。

ただ一つの失敗は、映画と言ったら“コーラとポプコーン”のコロナ前セオリーを踏襲してしまったことです。
「大きなキャラメルがけポプコーンとコーラMのセット」を抱えてホールに入ったものの、イスに座って落ち着いて、周りを見たら……。
規制は緩やかになってきているとはいえ、ポプコーンをボリボリ食べながら、スクリーンを見ることなどできやしません。
自分達の為にも、隣席の為にも。
けっきょくコーラは1口も飲まず、ポプコーンを10コほど食べて終了。
夫の飲んだコーラ3分の1ほどで1050円。
高いセットでした。

まったく～もうっ　！！！！！！